この人達に育てられてリネットちゃんがリネットちゃんになったんだなぁと思いました。
さて、己の相手が見つかるのは、果たしていつになることか。
毎度恒例となって参りましたが、一迅社文庫アイリス様の12月刊『にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者2』のなろうさん用SSです。
19突然の攻撃にリネットが震え上がれば、それを楽しそうに見守って、彼は部屋から去っていく。
「あああ、何でもないです! 言い間違えです! 訓練の妨害をされて困っておりますので」 「む……」 腹の黒さを滲ませて笑むレナルドに、アイザックも渋々リネットから離れていく。
彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。 「もう! だからどうして、殿下は私をからかう時だけ全力なんですか! きっとそれを素直に伝えることはないが、アイザックの変化を彼女は確かに喜んでいる。
14これって私が新米の王太子妃だからですか! それなら、なめられないように、男装してでも切り抜けてみせます! 国王陛下ですら、打つ手がなかったのだから。
まだ、たった半年程度しか経っていないのだったか) 今の生活が慌ただしくも充実しているおかげで、人生の大半を占める〝ここまで〟の時間を忘れてしまっていた。
彼女たちは、皆一様に真剣な表情で何かを話しているようだが……端々に『リネット』という名前が混じっている。 今日も仕事は山積みだが、リネットに関する仕事ならば別に苦でも何でもない。
9ほら殿下、さっさとまとめて執務室へ戻って下さい」 「俺はまだリネットと話せていないのだが……」 「邪魔をするんじゃありません。
特にリネット様は、まだ若い方ですから。
レナルドのほうがアイザックよりも年上であるし。 婚約式の準備も着々と進められ、後はリネットの父からの婚約承諾書が届けばすぐにでも婚約できるはずだったのだけれど……。
見つかったら見つかったで嫉妬の嵐 笑 、寂し悔しいでしょうが) ではでは香月先生、次巻も楽しみに待っております。
俺の顔ならもっと近くで見るといい。
彼女は、女を寄せ付けないと評判の王太子殿下アイザックが通りがかった朝も、いつものように掃除をしていたのだけれど……。 にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者3 著:香月航 装画:ねぎしきょうこ ワケあり王太子殿下アイザックと相思相愛になった貧乏伯爵家の令嬢リネット。 「うちはもう充分に力を持ってしまっているから、貴方の相手には口を出さないように見守っていたけれど……どうなのかしらレナルド?」 口調こそ穏やかだが、母の態度にはどこか焦れた様子が窺える。
2そんな二人が並んで語り合う様子は、まるで一枚の絵画のように美しい。
彼が落とした書類を届けたことで、大変なことに巻き込まれてしまって! 良い娘さんが落ちていたらぜひ拾ってきたいですが、気長にお待ちくださいw 台風が来ては消えていく不思議な梅雨ですが、カズユキ様もご自愛下さいませね! 次の巻……があれば、またお目にかかれる日を楽しみにしております! あるといいな! 3巻の発売おめでとうございます。