分類から選ぶ• また、別のB村で見た、Y情報関係業社の「農と観光の村づくり」の企画書では、農家が観光客を受け入れ、農作業をしたり田舎暮らしを楽しんだりする領域については、ほとんどすべて、「協力をお願いしたいこと」と称して農家や農業団体に企画運営を丸投げしていた。 それは、「都会の人はこんなに農業体験を楽しく感じているのに、農家の人はそれに気づかない。 ニュース 中村不折に続け!書道展 受賞作品並ぶ 2021年2月3日 水 子どもたちの書初め書道展 1月29日に伊那文化会館で審査会が行われた「伊那谷で育った中村不折に続け!子どもたちの書初め書道展」の受賞作品100点が伊那市のアルプス中央信用金庫本店の多目的ホールに展示されています。
だが、そのような講演に直続する質疑応答では、決まって必ず、「誰がその受け入れをするのか?」「イベントが楽しかったのは分かったが、あなたはそれをきっかけにその地で農業をする気になったのか?」というような疑問とも批判ともつかぬ意見が会場から噴出するのである。
「コト消費」論の欠陥 だが、農業体験や食体験・暮らし体験を受け入れる体制をどのようにして構築するかという核心問題を、脇にどけた、あるいはその領域は当該の自治体や農家・農業団体に実は任せっきりの、「農泊」による地域づくりプランなどというものがありうるのだろうか? 農業体験を受け入れることについて一歩踏み込むならば、これまでの農業経営(産地型とか地産地消型とか)に加えて(あるいはそれに換えて)、新たに体験型農業に踏み出す、経営上の利点や技術上の課題、なにより新たな形の農業を進める主体の大きさや組織形態などについての展望を見出さなければならないだろ う。
しかし、それを受け入れる農家の側・地域の側からすれば、それはほんの出発点に過ぎず、むしろそこから、継続的に農産物を買ってくれたり、その地を繰り返し訪れ一緒に農作業をしてくれたり、できれば移住してくれたりすることを望んでいるわけである。 マーケットインの視点がないのだ」と、農家や地域の人について考えているからだ。
4政府・農林水産省が「農泊」推進政策を打ち出し、そのための補助金も多額に用意されている。
地域から選ぶ• それは、農産物をモノとしてやり取りするだけの大量生産大量消費の産地型農業に替わって、農・食・暮らしに関わる時間を共有することでコトを共有する新たな直売型農業の道を切り拓いてきた。
こうしてますます「農泊」が白熱化しているのである(紙幅の関係上触れないが、現在注目を集めている「インバウンド」でも、ほとんど同様のことがいえる)。 筆者は以前より、地域づくりには、食・農・観光の一体的な地域振興策が必要だと考えてきた。 「消費」する主体は、本質的に「コト=共有する時間や過程(そこにおける関係性)」の外側に位置付けられているのである。
14背景には、この10年の間に、都会暮らしの人々の間に驚くほどのスピードで広がった「田舎暮らし」への憧憬がある。
もちろん、大手企業の地域サポート事業のすべてを十把一絡にして「地域を疲弊させるものだ」というつもりはない。
そしてその発展が、農業が危機に立つ今、まさに求められている。 各店舗がテイクアウト料理を出品し、訪れた人は買い物を楽しんでいました。 こうした講師あるいは彼らを推薦したりする大手企業が、都会の消費者目線・旅行者目線で農業体験や農泊について語る感覚と、地域の農家目線でそれらについて語る感覚とは、完全に乖離しているのではないか? 消費者・旅行者側の視点からすれば、農業体験や田舎暮らし体験を通じて、非日常の楽しさや感動を感じられれば、ひとまずは、それでハッピー(ラッキー(?))であろう。
17その他の特集• 都会の人が喜ぶのは知っている。
そして、そのような方向にことを進めることが難しく、多くの難問を抱えていることを、地域づくりを目指す農家や地域は熟知しているのである。
その他の特集• この日は、市内外から約300人が会場を訪れたということです。
正午には、事前予約をした客が会場を訪れ、車に乗ったまま、料理を受け取っていました。
展示会は22日まで開かれています。
先日A町で参考に見せてもらったX旅行会社の「農泊」関連企画書では、地場産食材を利用した提供メニューや、歩いて回る周遊コース、A町の特産の果樹の収穫体験コースなどが例示され、農家民泊を組み込んだセット商品が提案されていた。 だがここで言われる「コト消費」は先に述べた「コトを売れ」の意味とは大きく異なっているように思う。
15受け入れ側の自分たちもその時には楽しいことは分かっている。
これを受けて、地域づくりに取組む全国の自治体・集落が、農業体験・食文化体験・農家民泊による暮らし体験などをセットにした「新たな旅行」を受け入れられるように、ソフト面でもハード面でも、整備を進めようとしているのだ。
そうした視点からすれば、現状の「農泊」ブームは、ある意味では歓迎するべきものでもあるのだが、しかし、他面で、「このままでは『地方』はますます疲弊するばかりではないか?」と危機感を抱くこともある。 また他方で、人口減少から集落「消滅」へ進むと指摘された地方の自治体や住民の危機感もある。
特に、先に述べたような中央の大手企業が、国の「農泊」補助金や「地方創生」交付金を獲得する(そのための申請をする)こともセットにして、「農泊を軸にした町づくり・村づくり」のプランを提示してくるのに対して、提示されたプランを吟味する視点も不明確なまま、時によっては内容検討をすることもないまま、まるで飛びつくようにそれに乗ってしまう市町村が少なからず存在している。
Y社は、「この村の観光資源を発掘し、つなぎ合わせ、セットにして魅力を引き出して対外的に発信すること」が主要業務で、実際の「観光資源」を作り出すことは、その「地域」の人々の業務領域という線引きがなされているというわけだ。
ニュース ドライブスルー・テイクアウトフェス 2021年2月28日 日 ドライブスルーで地元飲食店のテイクアウト料理を楽しむことのできるイベントが、伊那市の伊那ハウジングセンター南駐車場で28日、開かれました。 また、予約なしでも料理が購入できるよう当日販売も行われ、キッチンカー12店舗が並びました。 3月3日からは伊那文化会館で全作品が展示され、7日に表彰式が予定されています。
Copyright C 2021 InaCATV. ドライブスルーには上伊那の飲食店26店舗が参加していて、店で提供している弁当などを出品しました。
総合 政治・行政 農林・水産 教育・文化・芸能 スポーツ 経済・産業・観光 医療・福祉・奉仕 社会 くらし・話題• 「モノではなくコトを売れ」は、モノを作る時間や過程を共有する、一緒に「コト」をつくる側から言われているのに対して、「コト消費」という言葉は、時間を共有する「コト」さえも「消費」の対象として「モノ」化して扱っている。
こちらは、南箕輪村のラーメン将太のチャーシューメンです。
しかし、「農泊」の重要なファクターである農業体験や田舎暮らし体験、農家民泊などは、ここ数年のうちに新たに始まったものではなく、既に10~20年にわたり何度も繰り返し試みられてきたことだ。