吉田松陰。 553夜『吉田松陰遺文集』吉田松陰

553夜『吉田松陰遺文集』吉田松陰

大事なことを思い切って行おうとすれば、まずできるかできないかということを忘れなさい。これについては長谷川眞理子さんの『生き物をめぐる４つの「なぜ」』（集英社新書）という好著がある。

僕はこういう言葉を聞くと腹が立ってかなわぬ。何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない。死して不朽の見込みあらばいつでも死すべし、生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。

29歳のとき、松陰は同志17名と血盟し、「安政あんせいの大獄」を未然に防止しようと老中間部詮勝まなべあきかつの要撃策を企図する。そのため松陰は再び野山獄に入れられることになりました。お粗末きわまりないけれど、どこもかしこも「わかりやすさ」に落着することを選ぶようになった。

故に、夢なき者に成功なし。吉田松陰は自身がこのような境遇となったことで、家族との永遠を別れを決意します。計画して取り組むまで意志を持って取り組む人なら、成功への執着・戦略・想いが相応に強いのです。

松陰先生こと吉田松陰は、私塾・松下村塾でたくさんの生徒を指導しました。ブライアン・イーノとヤニス・ヴァルハキスのポストコロナ社会のヴィジョンをめぐる対談が目玉になっていたので期待したが、これは得るものがほとんどなかった。

「書き留める」ことは、知識となりそれが自信になる。実はもうひとつ同義なものがある。

評定所の役人や護送役人たちは松陰の漢詩に聞き入っていましたが、朗詠が終わると我に返り松陰を駕籠に乗せて伝馬町の獄まで連れて行ったのです」松陰の最期については、高政の他にも数人が証言をしています。

自分が正しいと思ったら行動するという信条の吉田松陰でしたが、自分が死ぬことによって、両親がどんなに悲しむかということを、謡った句です。