神経伝達物質の1つ セロトニン、ドパミン、ノルアドレナリンは、脳内や中枢神系で働く三大神経伝達物質と呼ばれています。 その後SNRIの過量内服が発覚して裏が取れた症例です(過去に中毒学会で発表させていただきました)。 軽度なものでは興奮状態くらいですが、重度になると昏睡状態までなり筋緊張も亢進してきます。
15興奮がみられる場合の鎮静としてベンゾジアゼピン投与を行いますが、過量内服の場合はベンゾジアゼピンも一緒に過量内服している場合もあるので、症例に応じて使用を考えることになります。
『セロトニン症候群』と『うつ病』の関係 セロトニン症候群の原因となる薬物の多くは、 うつ病の治療として使用される抗うつ剤などです。
セロトニンは、脳の覚醒を促し、これと相対する性質のメラトニンは睡眠を促す作用があります。
まず挙げられるのは、セロトニン神経系に対して機能を増進させる薬剤の過剰摂取によるものです。
うつ病は脳の「モノアミン」の減少が一因であると考えられており、これは「」と呼ばれています。
セロトニン症候群かも…と思ったときの対処法は?• ただし、うつ病性挿話は治った後も再発することがあり、本人の苦しみや自殺の危険などを考えると、早く治療したほうがよいことは言うまでもありません。
2健康の基本は、早寝早起きです。
抗菌薬の一部(リネゾリド)• 電話がつながらないなど連絡が取れない場合には、服用中の薬やお薬手帳を持って救急医療機関を受診してください。
オピオイド鎮痛薬によるセロトニン症候群 FDAの警告では、体内物質であるセロトニンの働きを強くする薬とオピオイド鎮痛薬を 同時に使う場合に注意が促されています。
しかし、一般的に次のことが言えます。
。
体をバランスよく動かせない• 160• また、セロトニンの量が過剰に増えることとなりますので、うつ病を改善しているつもりが、他の病気を併発してしまう、というのでは本末転倒です。
抗精神病薬• NEJMに掲載されたセロトニン症候群の典型的な症状を表したイラストです。 がんの痛みなど、ほかの治療法で十分に痛みを抑えられない場合には欠かせない役割を持っています。 特にSSRIやSNRI、NaSSAの飲み始め、増量の際、併用薬にセロトニンを増やす薬剤がある場合は注意して経過を観察していきましょう。
過信は禁物 ざっと、うつ病におけるセロトニンの効用をのべてきましたが、セロトニンは万能薬ではありません。
これも神経救急の重要なテーマだと思います。
早く起きれば、それだけ太陽の光を浴びる時間が長くなり、セロトニンの恩恵をより多く受けることになります。 ただ、近年散見されるのは、 市販のサプリメントと処方の抗うつ薬の併用によるものです。 セロトニン過剰の場合は交感神経過剰の場合と似ていますが、セロトニン過剰では 皮膚発赤を認めること、そして ミオクローヌスや 深部腱反射亢進を認めることが特徴的です。
10セロトニンは神経伝達物質ですから、脳にも存在するのですが、その多くは腸内に存在します。
現在では早期診断や治療が行われるようになり、さすがに悪性症候群による死亡率はおよそ4%と低くなりました。