20世紀後半から現代になると、神経科学およびてんかんの学問的研究の進歩により、感情の動き、行動における「側頭葉」や「辺縁系」と呼ばれる脳の役割、さらには、側頭葉てんかんの病態が解明されてきたことに伴って、てんかんの患者さんのパーソナリティについても、病態や治療との関連で論じられるようになっています。 また、電気刺激やマッサージ療法、温熱療法などを施して痛みを軽くしていきます。 てんかん発作のうち、部分発作は単純部分発作と複雑部分発作に分類されます。
1「子ども学」の研究のため、ベネッセコーポレーションの支援のもと設立されたCRN(チャイルド・リサーチ・ネット)所長。
てんかんの分類同様、てんかん発作の分類も非常にややこしく、何度も作っては見直されています。
突っ張ったままの状態のことが多く見られます。
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本記事では、聖隷浜松病院小児神経科主任医長で聖隷浜松病院てんかんセンターでの診察を担当されている岡西徹先生に、小児てんかんの基礎知識や4つの治療法についてご解説いただきました。
発作が起こりやすいことや、遺伝的な要素が関係していると考えられ(てんかんそのものが遺伝するわけではありません)、 ある年齢で発作が出現し、一定の年月がたつと発作回数が減少し、発作が起こらなくなることもあります。
背中が曲がる側弯症を生じることもあります。
まずは、てんかん発作かどうかを判断することが必要であるため、それぞれの症状についてご紹介します。 最近はやりの低炭水化物ダイエットに似た食事の組み合わせから始めます。 発作のタイプには次のようなものがあります。
8もちろん特別な治療が不要なケースもありますが、多くの場合は早期発見と抗てんかん薬の服用など適切な治療によって発作を起こさずに生活を送ることができます。
症候性全般てんかん• 重い麻痺がない子どもの場合は、首が座らない、1人で座れない、はいはいや寝返りがなかなかできないといったことから健診やかかりつけの病院に相談し、脳性麻痺の診断につながることがあります。
小児欠神てんかん 突然、それまで行なっていた動作を中断し、呼び掛けに反応しなくなり数秒~30秒固まったような状態になります。 良性新生児けいれんは、予後が良好な乳幼児期のけいれんで、生後本当にまもないころに発症し、部分発作が中心です。
14全身の筋肉につっぱり、こわばりが起こる発作と共に現れることがあり、意識が失われます。
「治療がうまくいく」のは「正しい薬を選んだ」場合ですね。
小児の場合は、胎児の時の「脳の形成異常」、あるいは出生後の細菌やウィルスの感染による「髄膜炎」や「脳炎」などから発症することがあります。 全般発作 脳全体が過剰興奮しておこる症状です。
多くの場合、抗てんかん薬により発作を抑えることができますが、治療を中止すると再び発作が出てくることが多く、長期の治療を必要とします。
しかし、症候性の部分てんかんでは、長期に渡って抗てんかん薬を続けることが多くなります。
プールでは、万一に備え、すぐに助けられる監視体制が必要です。
発作が短時間であり頻度も少なく、一定の年齢が来ると自然に治るものなのでそれほど心配する必要はないとされています。
痙直型対麻痺 下肢のつっぱり(痙直)が主体で、上肢は麻痺が目立たないタイプです。 呼吸性アルカローシスの状態となるため、手足のしびれやけいれんが起こり、ときには失神してしまうこともあります。
5しかし、頻度がたとえ少なくとも発作をいつ起こすか予測困難なため、生活の制限が大きくなされる病気です。
一般に、記憶障害としては、左脳の障害の方が、重症であることが多いとされています。
小児欠神てんかん症状は、5歳~7歳くらいまでの小児期に見られるてんかんの症状で、小児時期に見られるてんかん症状のほとんどは小児欠神てんかんであり、ピクノレプシーとも言われています。
低血糖、低カルシウム血症、高アンモニア血症など、様々な理由でけいれんが起こる場合があります。