『学問のすすめ 現代語訳』訳、〈現代教養文庫〉、1977年6月。 学問に入らば大いに学問すべし。 保護は金や物を与えて面倒を見ること、命令はその人の役に立つことを指示することです。
されば今より後は 日本国中の人民に、 生まれながらその身につきたる 位などと申すはまずなき姿にて、 ただその人の才徳と その居処(きょしょ)とによりて 位もあるものなり。
福澤はなぜ「学問」を「すゝめ」たのか? 元幕臣の思想家、教育家、大学経営者である福沢諭吉の生年は1835 天保5 年、まだ幕末が始まる前で、坂本龍馬が生まれる1年前です。
目次 [閉じる]• この本の中で、諭吉は、当時の人民に、人間平等、科学的精神、文明国としてのナショナリティを唱えた。 譬えば一家の内にて兄弟相互に 睦 ( むつま )しくするは、もと同一家の兄弟にしてともに一父一母を与にするの大倫あればなり。 そのほか御用の 鷹 ( たか )は人よりも貴く、御用の馬には往来の旅人も路を避くる等、すべて御用の二字を付くれば、石にても 瓦 ( かわら )にても恐ろしく貴きもののように見え、世の中の人も数千百年の 古 ( いにしえ )よりこれを嫌いながらまた自然にその 仕来 ( しきた )りに慣れ、上下互いに見苦しき風俗を成せしことなれども、畢竟これらはみな法の貴きにもあらず、品物の貴きにもあらず、ただいたずらに政府の威光を張り人を 畏 ( おど )して人の自由を妨げんとする卑怯なる仕方にて、実なき虚威というものなり。
7これを「階級社会」に変更されたので、元の「身分制度」に戻しています。
『』編集、ロゼッタストーン、2010年7月26日。
実は、『学問のすすめ』は、およそ150年前に書かれたとは思えない、現代の人たちにこそ読んでほしい金言、アドバイスが満載なんです。
「この道より我を生かす道なし。
国のためには財を失うのみならず、一命をも 抛 ( なげう )ちて惜しむに足らず。 働く人たちの中には、こんな人も多いのではないかと思います。
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政府は建物を建てて軍を編成して国としての体面を整えましたが、国民に独立の気風はなく政府に任せきりになっています。
この頃から慶応義塾内で新聞発行の計画 が進められていたから、そのために新しい活字が揃へられたのであろう。 ゆえにいわく、世の文明を進むるにはただ政府の力のみに依頼すべからざるなり。 現に私は、社会に出てからほぼノーストレスで生きることができています。
14さすが、1万円札に乗っているだけあります。
この差は物事を学んだかどうかによってできるのです。
かなり厳しい意見ですが、とても的を射ています。 第十四編 物事は定期的に棚卸しよう 何か計画を立てて実行する時、十分だと思っていた時間が足りないことがあります。 問題は、それらを通じて何を学び問うかです。
人と話をする時は身なりを整えて愛想良く快活になりましょう。
福沢の目指す理想は、 活発な精神のもと活発に議論・行動を繰り返し、指示待ち人間を脱することでした。