あ、自分が40年近く漫画をやってきたことは無駄じゃなかったのかなって(笑)。
それでいまに至る感じなので、映画監督も同じような流れで、やってみることにしました」。
本作では脚本の代わりに、北条が描いた絵コンテをもとに撮影を進めるという斬新な手法が取り入れられたが、彼自身は「普通に漫画のネームを描いているときと、感覚的にはそんなに変わらなかったですね」と話す。
北条:こだまさんと作画監督の方と一度会食をしたぐらいで、ほとんど関わっていないですね。
さらに彼は、もともと独立した別の作品である5編を1本の映画にするために、総監督として編集も手がけている。 テレビなら1日我慢して、「視聴率はこれぐらいでした」と言われて、「ああ、よかったね」か「残念だったね」と答えればいいですが、映画は何週間も公開が続いて毎週興行収入の順位がどうのこうのとでてくるじゃないですか。
9「音楽をまったく入れてこない監督もいたので、あとから入れたり、ストーリーを加えたりして、ようやく完成した次第です」。
北条:「シティーハンター」の世界は、本当に若い人でないとつくれないんですよ。
漫画は自分が描かないと進んでいかないので。
神谷明、伊倉一恵らメインキャスト、総監督のこだま兼嗣とサンライズ、そしてエンディングテーマの「Get Wild」と、当時の顔ぶれそのままにオリジナルストーリーが映像化される。
人気漫画『 』の映画公開日が迫るなか、原作者の さんがファンからの質問に答えた「 シティーハンター30年目の真実」が話題を呼んでいる。
1980年(昭和55年)に『週刊少年ジャンプ』(集英社)20号に掲載された『おれは男だ! 松下たちは「台詞がないというのは一つの挑戦だった」と言いながらも、音楽をモチーフにした作品ということで「セッションしているようで楽しかったです」という感想を述べている。
もちろん台詞で『いい音楽だね』と、書くことはできますが。 上がってくるデザインやシナリオ、絵コンテなどをチェックしたぐらいで、こちらから希望を言うことはほぼなかったと思います。 [PR] 全編を通してセリフがなく、映像と音楽だけでストーリーが展開していく本作を作る上で、北条が大切にしたのは「観客に伝わるように、わかりやすく撮る」ということ。
アニメ版はオリジナルストーリーが多いのですが、おそらくプロデューサーの諏訪氏がそうした意向をもっていたのでしょうね。
でも、かつてつくられたアニメのフォーマットに沿ったものならば、あの頃に近い「シティーハンター」ができるのではないかと思ったんですよね。