石井ランシング協定。「石井・ランシング協定」－史料日本史（1141）

門戸開放宣言

理由としてはドイツのもつ中国の植民地を奪ってしまうためだ。

でも日本もアメリカの「門戸開放」を認めたんだ。

且右両国政府は常に支那に於て所謂門戸開放又は商工業に対する機会均等の主義を支持することを声明す…」. 1995年• 1934年• これに対して、アメリカは、中国東北部満州以外でも日本が領土を持つということは、アメリカの進出機会が削られることを意味するため、見過ごすことはできませんでした。

石井＝ランシング協定とは

2016年• このピンチと日米関係を打開するために結ばれたのが石井・ランシング協定でした。それは、日米の衝突を「とりあえず」避けるための協定だからです。

5月30日に罹災死が確定したという記事が、『大佛次郎敗戦日記』＜草思社刊 p. 1917年というのは、実はロシア革命によってロシア帝国が崩壊した年でもあります。

大正十一年八月二十九日外交調査會決定、同年十二月二十七日佐分利駐米代理大使ヨリ米國ニ手交セル石井ランシング協定廢案ニ關スル覺書國務長官ハ一九二二年五月四日附覺書ヲ以テ支那ニ對スル日米兩國政府ノ政策ニ關シ一九一七年十一月二日「ランシング」氏ト石井子爵トノ間ニ交換セラレタル文書ノ効果ヲ終了セシムルコトニ關シ日本政府ノ意嚮ヲ質問セラレ尙右覺書中ニ前記文書交換ノ際署名無ク且ツ公表セラレスシテ記錄ニ留メラレタル諒解ニ關シ若シ所謂「ランシング」石井協約ニシテ尙効力ヲ有スルモノト認メ之ニ依據スヘキモノトセハ一九二二年二月一日華府會議ニ於テ採用セラレタル議決ノ規定ニ據リ兩國政府ハ單ニ署名交換セラレタル文書ノミナラス尙之等文書ニ關聯シテ成立セル無署名ノ諒解ヲモ同會議事務總局ニ提出スルノ義務アルヘキ旨記述セラレタリ回顧セハ「ランシング」石井交換文書ハ「時々流布セラレタル惡辣ナル報道ヲ沈黙セシムル」ヲ目的トセルモノナリ斯ル世上ノ誤解ハ幸ニシテ現今殊ニ華府會議以來一掃セラレタルモノノ如クナルヲ以テ日本政府ハ若シ米國政府ニ於テ之ヲ望ムニ於テハ本件交換文書ヲ廢棄スルコトニ欣然同意セムトスルモノナルト同時ニ右廢棄ニ依リ發生スルコトアルヘキ何等誤解ヲ防止セムコトヲ希望スルニ依リ日本政府ハ右交換文書ニ說明セラレタル日本ノ支那ニ對スル地位ヲ茲ニ闡明スルヲ有益ナリト思考ス日本政府ノ所見ニ依レハ「ランシング」氏ト石井子爵トノ間ニ交換セラレタル文書ハ其ノ文字及精神ノ孰レニ於テモ華盛頓ニ於テ署名セラレタル支那ニ關スル政策ヲ宣明セル九國條約ト何等牴觸スルモノニアラス之等文書中ニ言及セラレタル支那ニ於ケル日本ノ特殊利害關係トハ單ニ兩國ノ地理的隣接ヨリ生セル現實ノ事態ヲ指セルモノタルニ過キス支那ニ對スル日本ノ投資額ノ莫大ナルコト支那各地方ニ居住シ適法ノ業務ニ從事スル日本在留民頗ル多數ニシテ他外國人居留者ノ比ニアラサルコト就中日本ノ經濟的生存及國家ノ安全カ直接且ツ實質的ニ支那ノ康寧及秩序アル發達ニ俟ツモノ多キノ諸理由ニ依リ一層遠隔ノ地位ニアル諸國ノ企及スヘカラサル範圍及程度ニ於テ日本カ支那ニ利害關係ヲ有スルハ自然ノ數ニシテ又明白ナル事實ナリ日本政府ノ思考スル所ニ依レハ「ランシング」石井交換文書ノ記載ハ之等事實ノ認定ナリ又斯ル認定ハ支那及他外國ニトリ有害ナル特權若ハ特典ヲ日本ニ於テ要求スルカ如キコトヲ意味スルモノニアラス日本カ此ノ種ノ要求ヲ念頭ニ置カサルハ右交換文書自體ノ規定ニ鑑ミルモ明白ナリ卽チ右文書中ニ於テ日本ハ米國ト共ニ支那ノ主權獨立及領土保全並門戸開放機會均等主義ヲ充分ニ認メタリ日本政府ハ前述ノ意味ニ於ケル日本ノ支那ニ於ケル特殊利害關係ハ外交文書ヲ以テ明示的ニ之ヲ認ムルト否トニ拘ラス存在スルモノニシテ又將來モ引續キ存在スヘキモノナルコトヲ茲ニ明白ニシ置カムコトヲ欲ス日本政府ノ「ランシング」石井交換文書ノ廢棄ニ對スル同意ハ支那ニ對スル日本ノ地位ノ變化ヲ示スモノト解スヘカラス前記覺書ニ說示セラレタル公表セラレサル諒解ノ地位ニ關スル米國政府ノ所說ハ斯ル非公式且無署名ノ諒解ハ一九二二年二月一日華盛頓會議ニ於テ採用セラレタル決議ノ意味ニ於テ「條約、協約交換公文又ハ他ノ國際協定」ト看做スヲ妥當トスルヤ否ヤノ問題ヲ包含ス然レトモ若シ兩國政府ニ於テ合意ノ上「ランシング」石井交換文書ヲ撤回スルモノトセハ右諒解ハ該文書ニ關聯シテ記錄ニ留メラレタルモノナルニ鑑ミ最早本問題ヲ考慮スルノ必要ナカルヘシ. 1933年• 清国と日本の間の取り決めで借款や使用権が認められていた南満州の利権を意味しているという指摘もあれば、南満州とその南満州に隣接する内蒙古地域の東部の利権も含まれた地域のことを意味しているという指摘もありますし、第一次世界大戦が始まってから日本は二十一カ条の要求を中華民国に行いましたが、その要求したものの中に含まれている山東省の権益も含まれているという指摘もあるようです。

石井ランシング協定でアメリカは日本の満蒙における特殊権益を認めたのに...

アメリカが日本の中国における特殊権益を承認• 第1次世界大戦の間隙を縫って日本が山東に派兵をしたことなどから日米関係は悪化していたが，これにより改善された。しかし知り合いが通りかからねば、いや、自分が朝鮮人であったなら・・・。こうしたなか、日本側全権で海軍大臣の加藤友三郎は「建艦競争をつづけても財政規模からいって日本がアメリカに勝つことはできない。

日本にとっては石井・ランシング協定の内容が有効であるほうが都合が良いはずですので、アメリカ側の意向で破棄されたというのが妥当な見方であるように感じます。

脚注 [ ]• 2007年• アメリカは日本の中国における特殊権益（で得た山東省での権益のこと）を認め、日本は中国の領土保全と門戸開放など原則を認めるというもの。

石井・ランシング協定とは？確認した特殊権益や協定破棄についても

もし「直後の手のひら返しがあった」としたら、それは、恐らく米国の想定外の「中国側からの反発」、それを受けた「米国世論や議会の政府批判」が原因でしょう。 2009年• 協定の文章《だけ》を読むなら、石井菊次郎の解釈の方がより説得力がありそうに私には思えますが、それはさておき、先に、米国側の主張である『日本は中国、特に国境を接する満州に於いて《経済的な面での》特殊の利益を持っている』という意味で解釈した場合、それはせいぜい《頑張って》も「その時点の現実を米国は認知した」という程度の意味しかなくなります。

協議は、互いの利害がぶつかるだけに、容易にはまとまりませんでした。

そして日本とアメリカは中華民国でいわゆる門戸開放、商工業に関与する国家間の機会を均等にする考えを支持する。

【石井・ランシング協定とは】簡単にわかりやすく解説!!背景や内容など

中の１１月に成立した中国に関する日米協定。人のことを言える振る舞いをしているかと言われる余地はあるでしょうが日本はアメリカの姿勢を見てこの国はあまり信用できないなと感じたかもしれませんね。

大戦の主戦場はヨーロッパで、イギリスやフランスがドイツと必死に戦っています。

が、米国自身が石井の主張するような「政治的な面の日本の特殊利益」を明確に否定した以上、どうにもならないです。

石井・ランシング協定とは？確認した特殊権益や協定破棄についても

第1次世界大戦のを縫って日本が山東に派兵をしたことなどから日米関係は悪化していたが，これにより改善された。 1956年• 1924年• 日本同様に満州の権益を狙っていたアメリカは、満鉄の共同経営を持ちかけたりしていたのですが、日本が一国で満州の経営を始めたため、日米関係は冷え込んでいきました。

門戸開放政策は以後アメリカのアジア対外政策の原則的な要求となり、ロシア・日本の中国大陸への進出に対してもこの原則を掲げて反対した。

It was,however,well understood that principle enunciated in the clause which was thus suppressed was in perfect accord with the declared policy of the two Governments in regard to China. おまけ！第一次世界大戦前後の日米関係太平洋を挟んで隣同士の国、日本とアメリカは中国や太平洋の島々をめぐっていくつもの協定や覚書を交わしています。