また、腹式で大きく開いてみるのと違って、膣側からの限られた視野の中で見ながらの手術なので、血管を傷つけたときなどに素早い対応ができないこともあり、安全面からも腹式に劣ります。 神経切除による性交障害:単純子宮全摘、準広汎子宮全摘、広汎子宮全摘 子宮を取り除く際に子宮と膣の神経も取り除かれてしまいますので、運動神経、感覚神経の両方の障害がおこります。
4また午前中は大丈夫でも、夕方など疲れが出てくると子宮が下がってくるという人もいます。
また、前側の膀胱も一緒に下がってきて腟の外に飛び出てくると「膀胱瘤」、後ろ側の直腸が飛び出てくると「直腸瘤」という状態になります。
以前は、排尿をしながらの撮影だったため、なかなか排尿できず患者さんの精神的負担も伴いました。
歩行困難• 肥満でも赤ちゃんが大きかったわけでも三人目でもなかったのですが、出産後にはよくあることのようです。
症状 軽度の子宮脱では、歩行時、重いものを持ったとき、トイレでしゃだとき、入浴時などに子宮が腟の外に出てくることで、太ももの間にものが挟まったような違和感(感や外陰部違和感)や痛みを生じ、また、陰部よりピンポン大の硬い塊(子宮の入口部分)を触れます。
12子宮脱は高齢女性に多い病気で、生活活動量が減少すると運動不足や筋力不足になり健康維持に大きく影響します。
一度で悩みを解決できる、手術療法 手術療法は大きく分けて、2種類あります。
普段からの骨盤底筋のトレーニング、無理のない出産、健康的な生活習慣が、子宮脱予防のポイントとなります。 最近では、尿道にチェーンを入れることにより、簡単に撮影ができるようになりました。 膣の筋肉を強化するのに役立つ骨盤底運動であるケーゲル体操を行う• 切除する組織や器官にも当然、血管があるわけで、手術は止血しながら行うのですが、輸血が必要になることもしばしばあります。
16女性の骨盤底筋群は妊娠するとゆるみ、分娩が終わると徐々に回復します。
そのものは目視で診断がつきますので、先に述べた検査はひと通り行いますが、あとは内診を行うことで一般的にはほぼ診断がつくと考えていただいてよいでしょう。
子宮を取って、骨盤底を縫い合わせる手術• 改善すると体操をやめてしまったりしたんですが、今は毎日欠かさないようにして、後は下半身を温めることや姿勢を良くするように心がけています。 骨盤臓器脱の診断 骨盤臓器脱は、老化現象の一つです。
温存療法に関しては、多くの医療機関でが用いられています。
また、症状は下垂してきた臓器によってまちまちで、排尿に違和感がある、トイレが近い、また逆に尿が出にくい、などの症状が出たり、便秘気味になったりすることもあります。
また、産後は、特に産褥体操などでゆるんだ筋肉を引き締め、その後も肛門を引き締める体操をするなど、骨盤底の筋力が衰えないようにしましょう。
8まずは性器脱の症状についてみていきます。
この術式では、リンパ節郭清の有無は問いませんが、実際問題として、I期以上であることが予想される子宮頸がんや子宮体がんは、子宮摘出と同時に、周囲のリンパ節に転移していないかどうかを検査する必要があるため、リンパ節郭清を行う例がほとんどです。
さらにひどくなると尿が出なくなってしまい、膀胱に大量の尿がたまって下腹部の張りや苦しさを訴える方もいらっしゃいます。
保存的療法 リングペッサリー法: ペッサリーを膣内に入れ、骨や支持組織に支えさせて子宮の下降を止める方法です。
骨盤内臓器(膀胱・子宮・腸)が膣に落ちてくる• 子宮が完全にはみ出てしまうのが「完全子宮脱」で、かつてはその形状から「なすび」と言いました。 欠点は、弱った筋膜や靱帯を補強する方法のため、どうしても再発する症例があることです。
11直腸瘤 直腸が膣内に落ち込み、膣の壁ごと直腸が出てくることを直腸瘤と言います。
これは、もともと膀胱瘤がひどくて尿が出にくくなっていた人が、修復手術によって改善された結果、隠れていた腹圧性尿失禁が表に出てきたり、尿の通り道がまっすぐになってしまったために尿が出るのを防ぐ機能が低下してしまうためと考えられます。
保存的治療には、リングペッサリー法と、フェミクッションがあります。
【 ケーゲル体操のやり方 】• 子宮脱と深く関わりがあるのは「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」です。