そのため一括りにはできないのですが、よく問題になるのは自分にとって、都合のいい情報ばかりに目がいってしまう「確証バイアス」です。
意識することで、無意識下にあり見えていなかったものが浮き上がる。
性別や年齢、国籍などを排除して審査方法を行った結果、女性の採用比率が倍増しました。
それによって、気づかないうちに誰かを傷つけたり、仕事や家庭で衝突、行き違いを生み出したりしてしまう。 35%というラインが、そうした状態を作り出すために最低限必要な閾値(ティッピング・ポイント)だと、トーゲル教授は言います。 この人物はストレスを感じるようになり、無意識のうちに、チームの運営を、障がいをもつ社員たちと健常な社員たちで分けてしまうようになりました。
3固定観念もアンコンシャス・バイアスのひとつ アンコンシャス・バイアスは無意識の思い込み・偏見のことを言い、固定観念もその一つです。
何とか仮説らしきもののめどはたちはじめ、まずはそれを検証するために、着々とヒアリングをすすめます。
星加良司さん(東京大学准教授) 東京大学大学院教育学研究科所属。
これまで例示してきたように、多くの人は「女性は家庭に入れ」「家事や子育ては女性がやるもの」といった、太古の昔の洞窟時代の男女の役割分担をそのまま引きずったステレオタイプに縛られています。
1998年の創業以来、日々更新されてきたその装飾デザインには、最初の7年間に女性は1人も登場していません。
早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業後、平凡社に入社し『月刊太陽』の編集部に所属。
感情スイッチを刺激されると、人は本能的に「自己防衛反応」をとったり平静ではいられなくなります。 偏見を持っていないつもりで、オフィスで女性社員ばかりに雑用を頼んでしまうのは典型的な例だ。
16アンコンシャス・バイアスを生み出す要因は3つあります。
[IS magazine No. この結果、女性比率は40%ほどになったという。
けれども、女性社員は営業の仕事にやりがいを感じており、残業や出張にも対応できるよう、家庭内で調整をしていました。 女性は約17%、白人以外の男性が18%、白人以外の女性は4%にすぎませんでした。 気の合わない部下が、じつは会社に莫大な利益をもたらすアイデアをもっているとします。
17皆さんは、このショートストーリーをお読みになり、どのように思われたでしょうか? あれっ、という感覚が、生じましたか? 心にザワザワしたものが、生じましたか? はたまた、一瞬わけがわからず、もう一度、文章を読み直しましたか? それとも、すぐに合点がいきましたか。
アンコンシャスバイアスは差別や偏見を持っている本人に自覚が無いため、差別や偏見が存在していることに気が付きにくいという特徴があります。