しかし、溜まった膿や滲出液は2~4週間程度で自然に耳管から排出されるため、現在では鼓膜切開はほとんど行われなくなっています。
それだけに中耳炎は聴覚が完全に回復するまで治療が必要です。
しかし、症状が中程度以上になった場合は、細菌が耳の奥で悪さをしているので、鼻とのどの治療に加えて、細菌をやっつける抗生物質(こうせいぶっしつ)を処方します。 時期で名前が変わるんだな、と考えて下さい。
そのため、気づかずに中耳炎になったまま、うみが残っている子もいます。
真珠腫性中耳炎 中耳炎を何度も発症していくうちに、鼓膜が真珠腫と言われる組織を形成します。
耳の聞こえが悪い• 看護師からひとこと お子さんが中耳炎を長引かせると、成長発達・学業にも影響します。
文字通りカタツムリのような形をした部分で、ここで音の振動を電気信号に変え、聴神経から脳へと伝える。
この中耳炎は幼い子供がかかることが多い中耳炎です。
滲出性中耳炎は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が主な引き金となり、これらの病気で耳管の閉口部分が狭まり、 粘液が中耳にたまってしまうのが原因となります。 細菌やウイルス感染による風邪をひいているときは、鼻水などに細菌がいますので、 それが咳やくしゃみのときなどに、耳管から中耳の方へ入ってしまいます。 中耳は鼻の奥と細い管( 耳管)でつながっている• 幼児: 肺炎球菌、溶連菌、 インフルエンザ桿菌• 妊婦への影響 中耳炎(急性中耳炎)自体が妊婦さんや、胎児へ影響を及ぼすことはないようですが、中耳炎のもととなるウイルスや細菌、処方される薬については、胎児へ影響するものもあります。
19原因1. 急性中耳炎以外の• 普段のテレビの音の大きさだと聞こえづらい、耳がふさがったような感覚がある、耳の中でガサガサ音がする、といった症状があらわれます。
子どもがよく中耳炎になるのは、カゼをひきやすいことと、管の仕組みが関係しています。
特に中耳炎を発症しやすい小さな子どもでは症状を自覚することができず、深刻な状態になるまで発見されないこともあります。 鼓膜の奥で滲出液が出てくると、その液体は外へ排出されず、耳の聞こえが悪くなります。
3成人:肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリス、インフルエンザ桿菌• それで痛みがなんとかなれば、次の日、耳鼻科に来れば大丈夫。
風邪など細菌が原因で起こる中耳炎を放置すると重い難聴や、悪くすると頭蓋骨内で合併症を引き起こし命に危険が及ぶ場合もありますので、悪くする前に必ず医師へ相談するようにしましょう。
お子さんが風邪をひいたときは、耳鼻科にも受診してチェックしてもらうと安心です。 慢性化への対策 急性中耳炎の多くは自然に治りますが、完全に治りきらない状態が続くと滲出性中耳炎や慢性中耳炎に進行します。
中耳炎の治療方法 まず、鼻の炎症が原因で中耳炎になっている場合には、病院で吸入薬の投与する等、鼻の処置を行います。
中耳炎は子どもに多い病気ですが、子どもは耳管が短いため、大人よりも中耳炎を発症しやすいと考えられています。
鼻通りを良くしておくと、中耳炎の予防になります。 原因微生物が鼻の奥から耳管を通って中耳に至ることで感染が起こる• 中耳炎の可能性があれば、すぐに耳鼻いんこう科へ 中耳炎が疑われる場合は、すぐに耳鼻いんこう科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。
19中耳炎は、この中耳の部位に細菌やウイルスが侵入することで炎症を起こす病気です。
*治 療 細菌を殺したり、その増殖を抑えるために抗生物質を服用します。