にの心理学者であるトウェンギとキャンベルにより行われた調査によると、ここ10年で自己愛性パーソナリティ障害の発生率は2倍以上に増加しており、人口の16人に1人が自己愛性パーソナリティ障害を経験していると結論づけられている。 自己愛性パーソナリティ障害の特徴・原因 自己愛性パーソナリティ障害には、「自分は周りのみんなとは違う」と、自分を特別視し、自己の外見、能力など、自己の属性に自信を持ち過ぎる傾向があります。 「理想と現実のギャップに悩む・・・」タイプ・・・ 高い理想を持っており、その理想と現実の自分とのギャップに、落ち込むタイプ。
9不安や緊張が強くなると、集中力が途切れたり、じっとしていられなかったり、近くにいる者にどう思われいるかどうか細かいところまで気にしたり、ついつい攻撃的になったりして、人間関係に失敗しやすくなります。
中広全延「」『夙川学院短期大学研究紀要』第41号、2012年、 35-45頁。
一方、知的に弱く、空気が読めない自己愛的な子どもは、周りの大人から見ると、身勝手で気分屋で自己中心的な行動を取っているようにしか見えないので、なかなか評価されません。 人前で注目を浴びたり、褒められたりすることが快楽や心地良さに変わります。 否定し続けると、 自己愛は自分を否定されたような気がして否定した人を敵に回すようになります。
14それを見た場合、「あの人、ちょっとナルシストなのかな?」と感じる人は少なくないかもしれません。
私自身も患者さんの投影に対して感情的になることがあり、それを自覚して「未熟だなぁ」と感じることがとても多いです。
その後、発達してくるのが、「理想化された親のイマーゴ」の段階で、親を神のように理想化し、それに一体化することで、自分の理想像を育む段階です。 上位のグループに入れない子どもは、現実との関わりを避けて、自分で決断や実行をしなくなり、自分ひとりの誇大な妄想に耽るようになります。 そして性格傾向には、一定の遺伝要因はあります。
6元々の性格傾向に様々な環境要因がからむことで、自己愛性パーソナリティ障害はより発症しやすくなります。
そして成長とともに親に褒められることは重要に感じなくなり、自立していくのが自己愛成熟の過程ですが、自己愛が未熟なまま成長すると親だけでなく他人の賞賛や注目を集めて未熟な部分を補おうとします。
に発表されたによって自己愛性パーソナリティ障害概念が定義され、へと引き継がれ現在に至っている。 パーソナリティ障害の治療は非常に難しく、お薬だけでは根本的な解決になりません。
10自己愛が強い傾向があるだけなら性格の個性なので問題はありませんが、意に沿わない相手を攻撃したり、自分自身が常に苦しい憤りに追われてうつ状態になったりというレベルになると、パーソナリティ障害として治療対象になります。
成田善弘『青年期境界例 改訂増補版』金剛出版、2004年。
同じクラスの子どもとの会話は、自分では変えようのない不幸や絶望を思い出す言葉が散らばっているので、自分は生まれつき劣っているんだと思い込み、元気を無くしていきます。
20現実に立脚しない、バランスを欠いた過度の称賛• 治療者に限らず、受付や看護師など他のスタッフが一体になった対応をしないと現場が混乱してしまうので、施設側もある程度体制の整った状態が求められます。
身体内部にトラウマを抱えると、同じ姿勢でじっとしている時とか、寝ている間でも、ソワソワ、モヤモヤ、ザワザワなどの 得たいの知れない不可解な力(過剰な覚醒、凍りつき、解離させてバラバラにする力、内部で進行している破壊活動)が働くようになります。
また、過敏でな特徴を有している 自尊心の欠如および劣等感を中和あるいは相殺することに努める。 トラウマが複雑化することで、体の方が限界になり、皆と同じ動作をさせられるとか、規則やルールに縛られて、じっとしていることが苦手になります。
決して、変えようのない異常性格ではありません。
アーノルド・クーパーやカーンバーグなどの考え方を踏襲しつつ、わかりやすい言葉で説明しているにすぎませんので、必ずしもこの心の動きがあるわけではないことをご承知おきください。