「あなた」は、身近で自分のために料理を作ってくれたり、世話をしてくれた人です。
甘いお菓子は女子のご機嫌取りにうってつけのアイテムですが、ここで登場する二つはいずれもフルーツの酸味が利いていて、大概地味な姿をしています。
そして、「あなた」への想いを歌っているのも、男性に限りません。 つまり、僕は現状とは全く別の未来を求めて、それを作り上げるために無理やり笑い続けているのだと考えられます。
7これは「嫌いになった」と伝えた場合を想定した未来図でしょうか、それとも僕のエネルギーが切れてしまったことを表しているのでしょうか。
憂鬱に苛まれ押し潰されそうな日常でも、続けるにはどうしても食事が欠かせません。
「あなた」は愛してくれた人の集合体 あなたの頬や鼻筋が今 静かな机に並んで見えた 部屋に残してった甘いチェリーボンボン 無理して焼き上げたタルトタタン 張りつめたキッチン 電池の切れたタイマー いえない いえないな 嫌いになったよなんて 話そう声を出して 二人の思いについて 恥ずかしがらないであなたに言えるように ここで「あなた」の姿が見えるのは、自分の好みではない甘いお菓子です。 誰かと共にいることを選べば辛い出来事は避けられません。 (=「あなたがそばにいない~おどけて笑ったその顔の中」) 二人でいるときは憂鬱で張りつめた空気の部屋…奥さんのいない独りの時に少しホッとしてしまう。
16既に親しい間柄に食卓が加われば、おしゃべりの出来上がりです。
激しくぶつかることもあまりなく穏やかな夫婦かもしれないけど、お互いの気持ちを言い合うこともなく、だからこそなんとなく憂鬱な空気が二人の間に流れてしまっているのだ… 「おいしい」とか「ありがとう」とか、そんなちょっとしたこともちゃんと口に出そう。
独り暮らしが長く、過去の自分の小ささを感じながら、自分のことを支えてくれた身近な「あなた」を思い出しているのが、ここまでの歌い手の気持ちです。 恋人ではなくもう結婚した夫婦が登場人物で、旦那さん目線の歌。
17そして、「あなた」がしてくれたことへの感謝を、歌い手は素直に伝えようと決心します。
SINGLE 米津玄師の人気シングル.。
独りの部屋に立ちこめた「救えない憂鬱」を、「おいしそうによく噛んであなたはのみ込んだ」というのは、歌い手が抱えるさまざまな問題を、「あなた」が取り除いてくれたということでしょう。 身近で見守ってくれた「あなた」が、問題を取り除いてくれていたから、自分は救われてきた。 あなたの横顔や髪の色が 静かな机に並んで見えた 少し薄味のポテトの中 塩っけ多すぎたパスタの中 あなたがそばにいない夜の底で 嫌ってほど自分の小ささを見た 下らない諍いや涙の中 おどけて笑ったその顔の中 誰もいないキッチン 靡かないカーテン いえない いえないな 独りでいいやなんて 話そう声を出して 明るい未来について 間違えて凍えてもそばにいれるように 笑って 笑って 笑って そうやって きっと魔法にかかったように世界は作り変わって この部屋に立ちこめた救えない憂鬱を おいしそうによく噛んであなたはのみ込んだ それにどれだけ救われたことか 多分あなたは知らないな 明日会えたらそのときは 素直になれたらいいな あなたの頬や鼻筋が今 静かな机に並んで見えた 部屋に残してった甘いチェリーボンボン 無理して焼き上げたタルトタタン 張りつめたキッチン 電池の切れたタイマー いえない いえないな 嫌いになったよなんて 話そう声を出して 二人の思いについて 恥ずかしがらないであなたに言えるように 笑って 笑って 笑って そうやって やっと自由に許すようになれた世界を持って 作り上げた食事のその一口目を掬って 嬉しそうに息を吹いて僕に差し出したんだ それにどれだけ救われたことか もしもあなたが知ってても 明日会えたらそのときは 言葉にできたらいいな もう一度! 笑って 笑って 笑って そうやって きっと魔法にかかったように世界は作り変わって この部屋に立ちこめた救えない憂鬱を おいしそうによく噛んであなたはのみ込んだ それにどれだけ救われたことか 多分あなたは知らないな 明日会えたらそのときは 素直になれたらいいな. 笑って 笑って 笑って そうやって やっと自由に許すようになれた世界を持って 作り上げた食事のその一口目を掬って 嬉しそうに息を吹いて僕に差し出したんだ ひいらぎの解釈 何度も作り笑いを繰り返して 僕はやっと許すことができるようになった。
15憂鬱な恋人の前で「おいしそうに」食事をするあなたは、僕の気持ちには気付いていません。
何度も作り笑いを繰り返しながら構築してきたあなたとの関係においては、ようやく「自由に許す」ことができるようになった、つまり、あなたにだけは多少心を開けるようになったと解釈できます。
部屋に残してきたチェリーボンボン。 カテゴリ• 笑って 笑って 笑って そうやって きっと魔法にかかったように世界は作り変わって この部屋に立ちこめた救えない憂鬱を おいしそうによく噛んであなたはのみ込んだ それにどれだけ救われたことか 多分あなたは知らないな 明日会えたらそのときは 素直になれたらいいな 米津玄師の『メランコリーキッチン』は、2014年4月23日発売のセカンドアルバム『YANKEE』に収録されています。
1あなたの横顔や髪の色が 静かな机に並んで見えた 少し薄味のポテトの中 塩っけ多すぎたパスタの中 あなたがそばにいない夜の底で 嫌ってほど自分の小ささを見た 下らない諍いや涙の中 おどけて笑ったその顔の中 誰もいないキッチン 靡かないカーテン いえない いえないな 独りでいいやなんて 話そう声を出して 明るい未来について 間違えて凍えてもそばにいれるように 笑って 笑って 笑って そうやって きっと魔法にかかったように世界は作り変わって この部屋に立ちこめた救えない憂鬱を おいしそうによく噛んであなたはのみ込んだ それにどれだけ救われたことか 多分あなたは知らないな 明日会えたらそのときは 素直になれたらいいな あなたの頬や鼻筋が今 静かな机に並んで見えた 部屋に残してった甘いチェリーボンボン 無理して焼き上げたタルトタタン 張りつめたキッチン 電池の切れたタイマー いえない いえないな 嫌いになったよなんて 話そう声を出して 二人の思いについて 恥ずかしがらないであなたに言えるように 笑って 笑って 笑って そうやって やっと自由に許すようになれた世界を持って 作り上げた食事のその一口目を掬って 嬉しそうに息を吹いて僕に差し出したんだ それにどれだけ救われたことか もしもあなたが知ってても 明日会えたらそのときは 言葉にできたらいいな もう一度! 赤ん坊のように無力だった「僕」は、「あなた」に育てられてきた。
声を出して二人の思いについて話そう。