アノミー的自殺。社会状況が人の死に影響を与える

個人の意識外の「社会」発見デュルケーム「自殺論」｜好書好日

（１）利他的自殺は、集団の価値体系に絶対的な服従を強いられている社会、あるいは個人の方が社会の価値体系・規範へ自発的・積極的に服従しようとする社会で見られる自殺の形態です。アノミーとは社会秩序が不安定化しており社会に無規範・無秩序が蔓延している状態ですから、つまり、社会の「無規制状態」を意味します。

現代社会では、「働かないなら死ね」と言われることはあんまりないので、自己本位的自殺か、アノミー的自殺となります。
それによって自己肯定感を大きく奪われ世の中から全否定されたような気持ちになるわけです。

社会状況が人の死に影響を与える

個人が共同体から切り離され、孤立したことに由来する自殺である。

」58上「もしも自殺を、個々別々に考察されるべき、たがいに独立した個々の出来事というふうにみないで、特定の時間単位内に特定の社会の内部に起こる自殺を全体的に考察してみるならば、こうして得られた全体は、たんなる個個の総和、すなわち寄せ集められた自殺の和ではなく、それ自体が一種独特の新しい事実を構成していることが認められる。
YouTubeで生計を立てるなどという虹の上を歩くが如し幻想にしがみつき、ファンの助詞とコイニハッテンなどという絵空事を実像と錯覚し、30歳高卒無職が握手会を思い描く夢と現が逆転した貝塚ネバーランド。

アノミー的自殺とは

効率的に行うためには個人が分担して専門化することが最も効率がいいことです。・老年の域に達した者、あるいは病に冒された者の自殺（うば捨て山的な、働かざるもの食うべからず思想）・夫の死のあとを追う妻の自殺・首長の死にともなう臣下や家来の自殺権利ではなく義務が課せられているのです。（日本人の自殺の増減も、戦時中等の生存的な危機が迫っている時には激減し、逆に、現代社会の様に生活が安定性を取り戻し、人々の命が脅かされなくなるとかえって増えていきます）こうした自殺者の増減に関する理路は色々考えられますが、次の様な推論はあながち的外れでもないと思います。

以下はたまたまではありますが、コロナなんて名前すら知らなかった2017年時点で2020年～2025年にかけて日本が破滅すると予言していたブログ記事です。
これは、実在としての社会的事実を対象とする社会学にしか説明のできないことだ、とデュルケームは考える。

自殺は、心理的・個人的理由だけでは説明できないデュルケーム「自殺論」を読む

近代社会特有の無規範や無秩序が引き起こす自殺です。しかし、私の予想では新型コロナウイルス自粛による経済的影響と不況では自殺者数は増加しません。まさにここに極まれりです。

あわせて読みたい今週のおすすめ動画. 参照：参照：「このまま新型コロナウイルスを恐れて自粛を続ければその影響で経済の停滞が深刻化し、失業・倒産・貧困で自殺者が増える」という意見はこのデータを根拠にしたものであり、「自殺者の命を救うために少々の犠牲があっても経済を回していかなければならない」というのが彼らの主張です。
次に、「自己本位自殺」に関して「宗教、家族、政治的な統合の強さに反比例して増減する」ということを言っています。