エリクソンは、8つのステージにおいて、それぞれの時期にクリアーすべき課題を示しているのですが、彼の提唱したこの課題は、幸せに生きるための道しるべのようなものです。
2エリクソンはライフサイクルだけでなく、もう一つ大きな概念を創り出しました それがアイデンディティという概念です。
林洋一 監(2010),『史上最強図解 よくわかる発達心理学』, ナツメ社. まあ簡潔に言えば、自分自身の証明と表現できるかもしれません。
送る 「」でもお伝えしたように、人間にはいくつかの「発達段階」があると考えられています。 大人としての市民的、社会的責任の達成• この時期には、「体の急激な成長」「性的な成熟」「男女差の増大」という3つの変化が起きます。
6職員の過酷さと、それ故の入れ代わりの激しさもある。
」に対する自分なりの答えを見つけ出します。
けれど、生き抜くのに大事な「意志の力」を身につけてもらうためと思えば、子どもが意欲的に取り組む瞬間を待つことも苦に感じなくなるかもしれませんよ。
詳しい情報は 構成・文/山津京子(やまつ・きょうこ) フリーランス・ライター&編集者。
しかし、そのような自らの意志での行動は、時に善悪の判断や安全・危険の判断がまだ出来ない段階とも言えます。
この重要な他者になることができるのは、成長の段階に応じて変わっていきます。
エリクソンは、生まれてから死ぬまでの一連の流れや各段階の発達についてまとめた理論を8段階にわけ、それぞれの段階に置いて、社会から課せられるライフ・タスクをその個人がどのように乗り切るかによって、パーソナリティーのあり方が決まるとしたのだそうです。
その「 意志」は今後の人生において「積極性」や「自主性」となっていきます。 そして、「周囲からの要求」と「自分の内なる要求」とのバランスを、学習することになる。
19【幼児前期(early childhood)】 およそ1歳半~3歳 【心理社会的危機】 自律性対恥・疑惑(autonomy vs. 生まれてから今まで、ひとつずつ、階段を上ってきている。
イギリスの精神分析医のウィニコットは、このような赤ちゃんと母親の関係を 「単独の赤ちゃんと言うものは存在しない。
例えば、乳児期の課題である基本的信頼感を身につけることができたからこそ、幼児期を健全に迎えることができ、幼児期の課題である自律性を身につけることができるというわけです。 ただし、みせかけの前進はある」と述べています。
8なのに現代では、嘲り、侮辱したり、嫌悪することさえある。
まとめ 生涯発達理論の代表的な先生は ・ユング ・エリクソン ・レビンソン ・スーパー の4人になります。
この 「世代性」とは、次の世代を支えていくもの(子どもや、新しいアイデア、技術といった後世に貢献できるようなことを指します)を生み、育み、将来積極的に関心を持つということです。
しかも、「基本的信頼<不信」の状態が続くので、満たされない思いは、積もりに積もることになる。
この時期は、親にとっても、子にとっても、バランスを学ぶ、大切な時期なのかもしれませんね。 青年期では「自分とは何者か?」という問いや「集団の中での自分の居場所の確保」などが問題となっていたのが、成人期では、職業やパートナーの選択、結婚するのか独身で通すかの選択、生活様式の選択などをしたり、それらの役割を、就職、結婚、社会生活などの中で、如何に果たすか、などが課題となってきます。
それではあまりに、生きづらい。
その過程で悩み、鬱(うつ)などの症状を発症することも、あるかもしれません。
親がチャレンジの機会を与え、適切なタイミングで手伝ってあげれば、子どもは自信をつけて、さらにいろいろやってみようという気持ちになれるでしょう。 エリクソンがいう危機とは、生物学的に生まれる問題だけでなく、社会とのかかわりの中で生まれてくると考えられていて、心理社会的危機と呼ばれます。 以上が、エリクソンの発達段階説における第2段階「幼児前期」です。
13『子どもへのまなざし』《正・続・完》(福音館書店)、『育てたように子は育つ』(小学館文庫)、『ひとり親でも子どもは健全に育ちます』(小学館)など著書多数。
それらを全て順調に乗り越えていくことはほぼ無理と言えるでしょう。